ブルーベリーのある生活編集部より、月ごとのブルーベリーの栽培・管理方法をお届けいたします。
12月のブルーベリーの様子
■すべての品種が休眠期に入るブルーベリー
ブルーベリーの葉が紅葉を終えるころ、ブルーベリーは本格的な休眠期(植物界でいう冬眠)を迎えます。葉が落ち、まるで枯れたように見える枝の先には、たくさんの花芽が目立つようになります。
また、本格的な冬を迎える時期。ブルーベリーの樹は、品種により、耐寒性(寒さに耐えられる)の強弱に違いがあります。
品種ごとの耐寒性
- -20度になる寒さが厳しい地域でも耐えられる品種:ノーザンハイブッシュ
- -10度以下にはならない地域に適した品種:ノーザンハイブッシュ、サザンハイブッシュおよびラビットアイ
- 九州南部・沖縄で栽培できる品種 :サザンハイブッシュ
※冬期気温別の栽培可能タイプの目安です。
低温要求量(低温にさらされることが必要な時間の目安)
12月に入ると花芽が枝の先端部分についているのを見かけます。この花芽が正常に開花するためには、12月から2月にかけて低温にさらされることが必要です。
品種 | 低温要求量 |
ノーザンハイブッシュ | 600~1200時間 |
サザンハイブッシュ | 200~400時間 |
ラビットアイ | 400~600時間 |
※生育状況、管理方法は関東南部、関西の平野部を基準にしています。(生育はブルーベリーのタイプ、品種、地域、気候によって異なります)
ブルーベリーの管理方法
水やり
12月に入ると根の吸水活動は停止状態ですが、土の表面が乾いていたら(特に鉢植えの場合特に乾きやすい)たっぷりと水やりをしましょう。ただし、通水性と通気性が良い土壌を好むブルーベリー。やりすぎると根腐れになる可能性もあるので、毎日樹の生育状況を観察して適宜水やりを行いましょう。
除草
雑草は生えにくくなりますが、見つけたら小さいうちに根っこごと抜き取るようにします。
肥料
肥料は必要ありません。次回は3月中旬から4月上旬に春肥を施します。詳しくはこちらをご参照ください(ブルーベリー図鑑へ)
病害虫の防除や病気
樹に虫がつき害を与えるのは自然の摂理、食物連鎖です。
ただ、放置しておくのとブルーベリーの収穫にも悪影響を及ぼします。水やりや草刈りの際に注意して観察し、害虫を見つけたら全て取り去り捕殺しましよう。特に12月は、枝につく害虫・カイガラムシや土の中にいるコガネムシの幼虫に注意してください。
害虫の防除や病気について詳しくは「11月の栽培と管理方法」に掲載しています、そちらも参考にしてください。
ブルーベリー栽培にあると便利なおすすめの道具
1月から2月の間にブルーベリーの剪定を行います。その時にあると便利なアイテムです。
■剪定ばさみ
■のこぎり
小ぶりで握りやすいものなどが使いやすく便利です!またのこぎりは、折りたたみ式が、持ち運びなどもしやすく安全でおすすめです。