ブルーベリーのある生活編集部より、月ごとのブルーベリーの栽培・管理方法をお届けいたします。
2月のブルーベリーの様子
■寒中の中でも花芽が少し膨らみはじめるブルーベリー
氷点下に達する2月の厳しい寒さは、葉芽や花芽の自発休眠が覚醒するために必要です。
自発休眠(植物界の冬眠)は、春から正常な生育をするために低温遭遇が必要で、果樹によってその時期や期間、温度などに違があります。
ブルーベリーの品種ごとの耐寒性違いは「12月の栽培と管理方法(品種ごとの耐寒性)」をご参照ください。
低温要求量が少ないサザンハイブッシュ・ラビットアイ(関西以西で育てやすい)は、2月前半に入ると温度などの環境条件が整えば開花の準備に入る他発休眠に移行していきます。
ブルーベリーの管理方法
水やり
冬になると氷点下を下回る日が増えてきますので、土の表面が乾いていたら、土が凍る朝早い時間や寒い日の水やりは避けてたっぷりと水やりをしましょう。
除草
雑草は生えにくくなります。もし見つけたら小さいうちに根っこごと抜き取るようにしましょう。
肥料(施肥)
来月3月に入ると春肥を施します。詳しくは『ブルーベリー図鑑』をご参照ください。
ブルーベリーの剪定
切り返し剪定・サッカー(吸枝)の除去・主軸枝の更新
剪定とは、樹形を整えるために枝を切ることで、日当たりや風通しが良くなり、病気や害虫を防ぎ、樹を健康に保つことができ見栄えもよくなります。また、不要な枝を切り必要な枝に栄養をいきわたらせるようにすることで、着果が良くなり、実太りも良くなります。
「ブルーベリーの栽培と管理方法1月の育て方」をご覧ください。
2月のブルーベリーの管理方法では、剪定方法の一例をお伝えします。
切り返し剪定(枝の途中から切る場合)
吸枝(サッカー・ひこばえ)の除去
ラビットアイは、地下茎が伸びて株元から離れたところに吸枝(サッカー・ひこばえ)が出てきます。
吸枝は地面の際から切り取ります。
枝が混みあって出てくる吸枝の地下茎をたどり株元から切り取れそうであれば切り取りましょう。
主軸枝の更新
5~6年育てた樹は大きくなり本数も増える。また、5年以上たつと勢力が弱まり、新梢は細く弱まります。そのため、美味しくて大きな果実の収穫量は少なくなります。
そこで、株をリフレッシュさせる主軸枝の更新をします。5年以上経つと太い枝になっているため、のこぎりで切り、枯れこみを防ぐため切り口には癒合材を塗りましょう。