2021年夏、兵庫県丹波市の地でプレオープンを目指している「わかさブルーベリー農園」
どんな想いからスタートしたのか、どんなブルーベリーを育てているのか、なぜ丹波の地を選んだのかなど、「わかさブルーベリー農園」プレオープンまでの道のりを奮闘記として紹介しています。
今回は、土壌改良からブルーベリー苗木の植樹までの道のりをお伝えします。
栽培に適した環境作り
ブルーベリーは全国のどこでも育てることができ ますが、その土地の気候に合った品種選びと土壌の改良が必要不可欠です。
ブルーベリーは酸性の土壌を好みますが、今回栽培の場所に選んだ丹波地方の土壌は中性でした。
そのため、私たちの闘いは土壌の改良から始まりました。
栽培には太陽の光と水、そして水はけの良い土壌が重要です。水はけを良くするために畝*を作り、さらに三尾山(みつおさん)から流れる地下水をくみ上げる井戸も掘り、良質な水を確保しました。
*畑で作物を作るために細長く直線状に 土を盛り上げた盛り土
ブルーベリーの植樹 ・そして新芽が出た!
2019年2月、私たちは ブルーベリーを育てるための環境を整えてブルーベリー苗木の植樹を行ないました。
この年の春、丹波の寒い冬が終わり桜の咲くころ、ブルーベリーの新芽が出はじめました。
樹高はまだまだ低く20km程度ですが夏に向けて一気 に大きくなっていきます。
しかし、まだ安心はできなかったのです。
雑草との闘い
一番の敵は雑草でした。対策として、一般的には除草剤が用いられますが「わかさブルーベリー農園」では人や環境に良くない除草剤は一切使用して いません。
自分たちの手で防草シートを設置したり、草刈りなどを行なって、ブルーベリーが育つ環境を丁寧に作っています。
暑さが続き、過酷な環境での闘いとなりますが、皆さまに美味しいブルーベリーをお届けできるようにがんばります!
私たちが育てています!
株式会社わかさ生活 研究員 浅野 智哉( あさの ともや)
植物の病気に対する抵抗性の研究の専門家(理学博士)。 「チイキノチカラ創生事業※」のリーダーとして、わかさブルーベリー農園の立ち上げや、ブルーベリーの品種改良に取り組む。
※地域の方々とともに地域創生を目指す事業。
丹波ブルーベリー研究会 会長 山本 一(やまもと はじめ)氏
2000年に140本のブルーベリー栽培を自宅の農園(ノビリス 農園)で開始。2006年には、丹波市内の8名が発起人となり「丹波ブルーベリー研究会」を発足。現在は丹波市のブルーベリー 栽培・販売の中心的な立場として活躍。