2021年夏、兵庫県丹波市の地でプレオープンを目指している「わかさブルーベリー農園」
どんな想いからスタートしたのか、どんなブルーベリーを育てているのか、なぜ丹波の地を選んだのかなど、「わかさブルーベリー農園」プレオープンまでの道のりを奮闘記として紹介しています。
今回は「厳しい冬を乗り越えた春の農園の様子」についてお伝えします。
春、ブルーベリーは開花の季節
厳しい冬の間、ブルーベリーは来年の実りを目指して、葉を落とし、花芽を蓄えてじっと耐えています。寒さを乗り越えたブルーベリーは夏の実りに向けていよいよ本格的に活動を開始。 枝葉を伸ばし、そして花を咲かせるのです。
可憐なブルーベリーの花
ブルーベリーの花を見たことはありますか?果実はスーパーなどで見たことがある方も多いかと思いますが、花は見たことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
春、ブルーベリーはスズランに似た小さなベル型の花をたくさん咲かせます。
品種によって色は異なりますが、白や薄いピンクなどに色づき、とっても可憐です。
ブルーベリーの花言葉は 「実りのある人生」です。ブル ーベリーは自分自身の花粉で受粉することがほとんどできないので(他家受精)、ハチやチョウなどの他の生き物から力を借りて受粉します。こうして受粉できると、夏の実りの第一歩となるのです。
春は植物の楽園。 その分人間はてんてこまい!
寒さを乗り越え、草木が色づく春はブルーベリーだけじゃなくすべての植物にとって楽園の季節。暖かくなるにつれて、雑草も増えてきます。
雑草が広がってしまうとブルーベリーの生長が妨げられてしまいます。
わかさブルーベリー農園では、人や環境に悪影響を与える農薬は一切使用していません。そのため、雑草の摘み取りに人間は大忙しです。
また、受粉を助けてくれる生き物だけでなく、草木をダメにしてしまう害虫も増えてくるので、そういった生き物を取り除いたり寄せ付けないための活動にも必死です。
私たちが育てています
株式会社わかさ生活 研究員 浅野 智哉( あさの ともや)
植物の病気に対する抵抗性の研究の専門家(理学博士)。 「チイキノチカラ創生事業※」のリーダーとして、わかさブルーベリー農園の立ち上げや、ブルーベリーの品種改良に取り組む。
※地域の方々とともに地域創生を目指す事業。
丹波ブルーベリー研究会 会長 山本 一(やまもと はじめ)氏
2000年に140本のブルーベリー栽培を自宅の農園(ノビリス 農園)で開始。2006年には、丹波市内の8名が発起人となり「丹波ブルーベリー研究会」を発足。現在は丹波市のブルーベリー 栽培・販売の中心的な立場として活躍。